2021年03月22日
紅牙ICS103オーバーホール

大変ご無沙汰しとります

年始早々に我が県においても緊急事態宣言が発令されて、ブログ自体を完全に自粛しとりましたワ

ようやく日本全土で緊急事態宣言も解除されて、ブログの更新も気兼ねなく出来るな

さてさて、今回は釣り仲間から委託されたリールのオーバーホールの話をちょこっとな

委託されたのは2台のベイトリールで、先ずは紅牙ICS103のオーバーホールをUPしましょう

このリールは鯛ラバ専用機で、ライン放出量が確認できるデプスカウンターが付いてるのが最大の特徴
このタイプの紅牙は既にモデル落ちしてるので、残念ながら現在は中古でしか入手でけません。
因みに、持ち込まれた紅牙の症状はハンドルが固着して激重回転

では早速分解していきましょ

先ずハンドル外して
ハンドル側ボデーをパカッとオープン
ピニオンギヤを抜いた写真しかなかったのはご愛敬

パット見は、油も切れてないしチョイ汚れてる位のフリをしてますな
ピニオンギヤはこんな感じに少々緑青出ている感じでこれも見慣れた程度
ハンドル側のカバー内側の汚れはこんな感じ
ちなみに反対側の構造はこんな感じで、電池とカウンター機構は
ブラックボックスで覆われ、そこからフレックスケーブルが液晶パネルへ延びとります
一応ベンツネジでSSTツールが無いと分解できない構造となっとります
スプールにも工夫がされており、マグネットが埋め込まれてて、非接触センサーで
回転をカウントしとります
ドライブギヤを抜き取って
キックレバー周りは潮で固まって・・・
メカ的にはこのクラスの一般的なリールの構造です

キックレバー(クラッチ)スプリングを外し
サクサク分解

ハンドルが重い原因はコレ
ギヤシャフト

何と!このリールベアリングじゃなく、カラーが組み込まれた

ハンドルフィーリング上、重要なパーツなのにカラー入ってた事自体に驚いた

もちろんギヤシャフトポケットの中もカスカスの塩塩
ホイ完全分解完了で折り返し
腐ったカラー
ギヤシャフトも電蝕してたけど、このクラスのリールなら再利用でしょ

拡大写真だけ見るとヤバいな
部品数は大して多くはないな
パーツリストで見て88部品、シムワッシャーとか入れたら92,3部品位やね

DAIWA純正のCRBBベアリングは1個1,200円もするから
代用のキャストップベアリングを

このベアリング、高耐食処理されてる錆びに強い代物
これでワンランク上のリールのフィーリングやな

ボディーもきれいに掃除して
サクサクっと組付け
腐食したドライブギヤは
後から知ったんやけど、パーツで買っても1個1,000円しかしない

ドラグの滑り出しを良くする狙いで軽く面研
ピニオンギヤも同じく軽く面研
そして組付け
ハンドルノブのカラーも洗浄、注油して
腐食したメカニカルブレーキワッシャーも
面研再利用

ちなみに、これパーツで100円
こうやって交換部品を最小限に抑えて完了~

メーカーに出してお任せしたなら、今回の紅牙はベアリング全交換、ピニオン&ドライブギヤ、
ドライブシャフト、キックレバーその他諸々パーツで5,000円以上、これに工賃含めて1万弱取られたやろね。
リールのレベル考えると、見積もり1万弱と言われた時点でインオペ、新しいリールご購入確定ですワ

今何かと耳にするSDGsでいうところの、12番目の目標「つくる責任 つかう責任」って所やね~
メーカーは安価に修理可能な環境を、ユーザーは長く使えるお手入れをって事

みんな道具を大切にしてちょ~だい

次回は2個めの紅牙TWのオペをな

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
Posted by N style at 23:01│Comments(0)
│釣り具メンテナンス